2018年7月2日月曜日

ちゃり(その1)

長年放置していたブログが有ったのを思い出しました。
ここです。

ブログの上に「しがないサラリーマンの日常系ブログ」などと書いてましたが、このブログを放置していた間に、なんと会社が倒産しました(爆
 で、今はその日暮らしの一介のフリーランサーでございます。ええ。
 「漢(おとこ)はその日の風で帆を上げるのよ。」などと嘯(うそぶ)いてみても、風のない日は帆が風をはらむことはありません。かと言って、いつ吹くとも知れない風をじっと待つのも性に合いません。で、そんな日は暇つぶしの趣味に勤しむのが一番です。

ただ、広く浅くあれこれ手を広げ過ぎていて、酒(呑む量)以外は殆どが人並み以下のお点前であります。先日もお客さんからゴルフに誘われたのですが、かれこれ10年以上クラブを握っておらず、またスコアも例に漏れず人並みを遥かに超越(?)した140前後だったのを薄っすらと覚えています。えっへん。

で、誘いを受諾しても迷惑をかけるだけなので、せめて練習してからと思ってその場は断り、上に書いた意味での「風の無い日」に足繁く打ちっ放しに通う日々が続いております。


当初はマイカーで通っておりましたが、ガソリン代も馬鹿にならず、意を決して「マイチャリ」、通称「キタカワチ・パスファインダー号」で通うことにしました。まあこの年になって体力増強もないのですが、体力保持にはなりそうですし。
因みに、いわゆるママチャリです。

ただ、問題はクラブをどう乗せるかです。流石にでかいキャディーバッグは無理です。
そこで、クラブを何本かだけピックアップしてソフトケースに入れてみました。これならキタカワチ・パスファインダー号にも括り付けられそうな気がします。

で・・・
クラブをソフトケースに入れてみた

早速やってみました。しっくり来てます。なかなかオシャレです。隠しても隠しきれないハイソサエティなセンスがお分かりになるかと存じます。
打ちっ放しの駐車場のベンツやらアウディーやらレクサスやらたまにポルシェやらの中を、まるで白鳥が湖面を滑るかの如く横切る姿は圧巻でしょう。
クラブを入れたソフトケースをマイチャリにくくりつけてみた



でも、このままだと歩道の段差などで、徐々に、だんだん、そして不可逆的に、つまりどんどんずり落ちてきそうです。
そこでこんなものをくっつけてみました。



 


黒くて太いやつだ。ぴったりです。思った通りだ。(byスネークマンショー)
クラブを入れたソフトケースをマイチャリに括り付けるための黒い棒を取り付けてみた
前述の通り会社に行く必要が無い、、、と言うか行く会社が無いので、平日のまっ昼間っから平日料金でしかも比較的空いている時間帯が狙えます(その代わり夜は仕事で半分徹夜)。そんな調子で、かれこれ1ヶ月ほど週3ペースで打ちっ放しに通っておりますが一向に上達する気配は御座いません。打つ度にフックしたりスライスしたり、とにかく正規分布になりません。見事な程の一様分布です。しかし、それでもいつかは120を切ろうと足繁く通っております。

で、打ちっ放しは山麓にあるのですが、麓とは言え平地からは標高差50m程度あります。しかも登り一本調子ではなく、登りと下りを何度か繰り返す起伏の激しいコース(ゴルフ場ではなく)で、最後は道路から駐車場までが約15度(推定)の心臓破りの坂です。

そんなまるで箱根駅伝のような過酷さに対して、我がキタカワチ・パスファインダー号は30年以上前のママチャリ、相当くたびれております。思わず「よく頑張ってるよなぁ・・・」などとつぶやいたりしてみます。
これらの条件から自然と導き出される、まるで死亡フラグの様な、起こるべくして起きたのがスポークの破断です。
リアのスポークが折れている


でスポークを交換しようとあれこれ調べたのですが、どうやらスポークの長さを計測しなければならないようです。・・・結構面倒です。

天の声が聞こえて来たのは、丁度そんな時でした。
「どうせスポーク長を割り出すなら、ハブごと変速付きに交換するが吉ぢゃ、ぢゃ、ぢゃ、・・ゃ」
そうです。打ちっ放しまでの登り、スポークの破断、 古いママチャリ、これら全てを満足する連立方程式の解は「このオンリーワンスピードチャリに変速機を付けよ」とのミッションに他なりません。
条件は、
1.結構雨ざらしになる過酷な保管状況でも錆びない
2.登りは今より軽く、下りは今よりペダルゆっくり
3.段差でもチェーンが外れにくい
4.安い
5.壊れにくい
6.上りの途中で「ぐはっ」て思ってからでも変速できる
8.電動ユニットは邪道
で、候補に上がったのがこれです。
シマノNEXUS3。
いわゆる内装3段、ママチャリの少し高級なやつに良く付いてるアレです。


で、早速どの様に取り付けるのかググってみました。そして問題点が1点。それはエンド幅と呼ばれるこの寸法です。

普通のママチャリは120mm前後、ところが変速機を付ける場合は132~135mmくらい必要な様で15mmも差があります。
しかもキタカワチ・パスファインダー号は古い無断変速。きっともっと狭いに違いない。

いろんなモノが邪魔できちんと測れませんでしたが、コンベックスで無理やり計ってみると110mmくらいしか無いようにも見えます。
エンド幅が足りない?


ただ、不確実な前提からは正しい結論は導き出せません。そこで意を決して後輪を外してノギスで計ってみる事に
で結果的には127mmありました。思っていたより広い!
これなら5mm広げるだけで、とりあえず小さいサイズならなんとか入りそうです。
しかも5mmくらいなら手で曲げられそうな気がしないでもありません。
タイヤを外して図ってみる







ただ、それもやってみないと分かりません。フレームの細さからするとなんとかできそうな気はします。ただ、両手でやるとカメラが持てないので左足と左手で広げてみました。
差詰め「ぉぃくん足曲げフレーム」です(謎
足と手で広げてみた









その結果・・・なんとも簡単に広がりまし
た。ただ、左足と左手では微妙な力加減ができず、ちょっと広げすぎた感があります。ノギスを132mmに合わせて当ててみると5mm以上の余裕(?)ができてしまいました。まあ、チャリのフレームは多分オーステナイト(≒なまし鉄)です。マルテンサイト(≒焼入れ鋼)は使わないだろうと高を括りつつ、何事も無かったかの様に無理やりナットを締めて元に戻したフリをする、ちょっぴりおちゃめなぉぃくんでした。

つづく・・・
広げすぎた・・・^^;









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