芥川-淀川合流地点は
自然の宝庫です。
一度この近くで建物調査を実施した折に、ふと散策したのをきっかけに、その後も何度か足を運んでいます。そして、この辺りは
自然保護の観点からも
非常によく考えられているのではないかと、門外漢ながら感心してしまいます。
元々
大阪平野はその殆どが河内湖という
大きな内海でしたが、そこに
土砂が徐々に
流れ込み、長い時を経て多くの
中洲と河川に分れたという地質学的な歴史があります。そして、その河川の中で
最も大きなものが
淀川です。
淀川は平安時代の頃から、瀬戸内の島々や西国などと、当時の都を結ぶ
交通の大動脈としての役割を担っていました。
同時に大阪もまた水利用や舟運に恵まれた
「水の都」として発展し続けました。
ところが、その一方で
氾濫や
洪水がたびたび発生し、人々は
大きな被害に見舞われていました。また、あちらこちらに浅瀬が有るなど、まだまだ
舟運に適さない部分も残っていました。なので
非常に古くから大規模な河川の
浚渫(川底に溜まっている土砂をさらうこと)や
護岸工事、
造成工事などが盛んに行われて来ました。
日本最古の人工の
土手である茨田堤(まんだのつつみ)などはその名残の一つです。
そして、現在まで
治水安全性を最優先させて来たがため、生息する
生物にとっては
大変住みにくい環境を強いて来たのです。例えば川面と河川敷の間は
2m前後の段差があったりして、
水辺の生物は
行き来できません。更に両者は
全く異なる環境であるため
生息する生物の種類も異なります。
そこで、
現在の取り組みとして、これを
自然の地形に近づける為に
切り下げ工事を実施して段差をなくし
「水陸移行帯」を造成して、元来
湿地帯と河川の両方を
生息域としていた生物、また
湿地帯と平地の両方を
生息域としていた生物の、
生息域を確保したり
広げたりしています。
是非とも
この素晴らしい取り組みや、その様子、
広がり増えつつある
様々な自然をカメラやドローンを使って撮影し、
皆さんに知ってもらいたいと思いました。専門家ではありませんが少しでも、この
隠れた素晴らしい事業を
知ってもらえればと思うのです。
しかし、大阪府下の公園はすべてドローン飛行禁止で、残念ながら淀川の
河川敷はその大部分が淀川河川敷
公園になっています。
ただ、何にでも例外はあるとの
根拠のない信念で一応河川敷
公園の管理事務所に聞いてはみたのですが、公園内での
ドローンの飛行は許可しないとのことで、詳しく説明しようにも、
話を聞いてさえもらえず、取り付く島もありませんでした。要するに
門前払いです。
ただ、運良く(?)
このエリアは河川敷
公園ではありません。また、
河川法では
河川の自由使用の原則と言うのがあって、誰かの
邪魔にならない限り
誰でも自由に使用することが保証されています。そこでこのエリアを管理している
と思われる茨木土木事務所様(茨木土木事務所様に問い合わせたところ、淀川と芥川の合流点はその付近を含めて淀川の管理者は国土交通省との回答をいただきました。ありがとうございました。2019/01/09)国土交通省淀川河川事務所
高槻出張所様に問い合わせてみることにしました。
もちろん、
私自身は
資格も
国交省の許可も得ており、
人口密集(DID)地区での飛行も普段から
業務で行っていますが、このエリアはDID地区でも空港周辺でもないので
航空法などによる
規制はありません。
なので、
土地の管理者が個別に
規制を設けていなければ、細心の安全性を確保の上で
飛行可能です。
ということで、撮影について制限や規制が無ければ良いのですが、回答あり次第UPしますのでお待ち下さい。